ジョージマムの子育てLIFE

英語多読、絵本多読を楽しんでいる親子の日々の記録です

抑制装置(レストレイナー)を使った歯科治療の体験談(1歳)

この記事のキーワード:エナメル質形成不全、虫歯、小児歯科、1歳、レストレイナー、日本歯科大学付属病院、体験談

 

● 治療内容

息子(1歳4ヶ月)の上の前歯2本が「エナメル質形成不全+虫歯」で放置できない状態になってしまったので、日本歯科大学付属病院(飯田橋)の小児歯科で治療を受けてきました。

治療の内容は虫歯の治療と同じで、軟化している歯質を除去してプラスチック素材の補強材で補強するというもの。その際に神経を抜くと、乳歯の寿命が短くなって歯の生え替わりまでもたなくなってしまう(前歯の入れ歯が必要になることもある)ので、多少虫歯が残ってしまうとしても、歯が完成するまでできる限り神経は残す方針とのことでした。

まだ1歳でおとなしく治療に協力することは難しいため、レストレイナーという抑制装置を用いての治療(予約を取り直して別日)になりました。

 

● 抑制装置 レストレイナーとは

体と手足が動かないように固定して安全を確保する装置のことです。ネットで検索すると画像が出てきます。

使用前に同意書にサインをしました。同意書には将来的に歯科治療恐怖症になる可能性があることなどが書かれていました。ただ、うちの場合はまだ1歳なのでまず大丈夫だろうとのことでした。

 

● レントゲン&治療

レントゲンもレストレイナーを使って撮るため、防音の個室に入ると早速スタッフさんたちが子どもの体と手をバスタオルでぐるぐる巻いて、頭と足先だけが出ている「イモムシ状態」にしてからネットで台に固定してくれました。子どもは嫌がって全力で泣き叫んでいましたが、親の目線ではひとまず安全で痛くなさそうなのでほっとしました。

レントゲンの結果、なんとか神経を残せそうだということになり、そのまま軟化歯質(虫歯になっているところ)の除去と歯の補強をしてもらいました。被せ物をするわけではなく、チューブに入った白いジェル状のものを歯の先につけて赤外線ライトのようなもので固めるだけだったので、あっという間に終わりました。

子どもの叫び声も後半には低調になっていて、終わった後は私に抱きついてケロッとしていました。

ガタガタして変色していた息子の前歯がつるっと真っ白になって、「ああ無事に治せた」とほっとして涙が出そうでした。入れ歯生活になることか心配だったので、神経を残せたことも嬉しかったです。

 

● 治療費はゼロ

治療の費用は子どもの医療証の提示で無料でした。大学病院に来る前に診てもらった歯医者さんでは、レストレイナーの費用を別途5,000円負担しなければならないとのことだったので、特に治療が複数回にわたる場合は大学病院で治療を受けた方が安い(無料)です。

 

日本歯科大学付属病院小児歯科の感想まとめ

治療の後も定期的なチェックのために通っていますが、信頼できるとてもいい病院だと思います。待ち時間がないところも子連れにはありがたいです。子どもが喜びそうな装飾やおもちゃなどは特にありませんが、待合室には絵本があって、治療後には先生がシールを一枚くれるので、それだけで十分だと思います。

なにより今回の治療の場合は、他の歯医者さんで神経を抜くことになっていたところを、レントゲンを撮って神経を残す形で治療をおこなってくれたことが本当にありがたかったと思います。

同じような症状でお悩みの方のお役に立てば嬉しいです。

 

●1年半後

その後、1年半が経過しましたが、息子の歯は今のところ問題なしで、被せたプラスチックがすり減ってしまったときだけ多少補強するというアフターケアをするにとどまっています。

抑制装置で押さえつけて治療をしたのが嘘のように、今では診療台に一人で座って、先生の指示どおりに口をあーんと開けて診察を受けています。